家計簿をつけはじめても、レシートの整理や残高合わせが面倒になって、いつのまにかやめてしまう。そんな人のための、ざっくりした家計簿のつけ方をまとめました。

家計簿の目的は、1円単位で正しい帳簿を作ることではありません。何にいくら使っているかをつかんで、来月の使い方を決めることです。そのために要らない作業は、思いきってやめます。

ざっくり家計簿とは

使ったお金だけを、だいたいの額で書いていく家計簿のつけ方です。きっちりつける家計簿から、続かなくなる原因になりやすい作業を外しています。

やらないこと 代わりにすること
収入や残高を書く 書くのは、使ったお金だけ
レシートをとっておいて、あとで書き写す 使ったときに、分類と金額だけ書く
1円単位で合わせる 合計は「約22.2万円」くらいで見る
毎日欠かさずつける つけ忘れた日は、あとでまとめて1件に

ざっくりでいい理由

家計簿でいちばん知りたいのは、「何にいくら使ったか」と「先月より増えたか、減ったか」です。数百円の違いは、この答えをほとんど変えません。

収入は、給料のように毎月ほぼ同じなら、書かなくても分かります。残高は、銀行のアプリや通帳で見られます。家計簿の残高を口座と合わせようとすると、合わないときに原因を探すのに時間がかかり、それが続かなくなる理由になりがちです。

細かくつけるほど手間は増えますが、分かることはそれほど増えません。きっちりつけて3か月でやめるより、ざっくりでも1年続けたほうが、多くのことが分かります。

つけ方は4つだけ

1. 書くのは、使ったお金だけ

現金・カード・電子マネー・口座からの引き落とし。払い方は問いません。使ったときに、使った額を書きます。

カードで払ったものは、引き落とされる日ではなく、使った日に書きます。引き落としの日にまとめて書くと、何に使ったお金なのかが分からなくなるからです。貯金や投資に回すお金は、使ったお金ではないので、書かなくてかまいません。

2. 固定費は、最初に一度だけ書き出す

家賃・スマホ・保険・サブスクなど、毎月決まって出ていくお金は、最初に一覧にしておきます。毎月同じ額なら、あとは毎月そのまま書き写すだけです。年払いや2か月ごとの支払いも一覧に入れておくと、払う月に慌てません。

何を固定費にするか、年払いや電気代をどうつけるかは、固定費の一覧と、家計簿へのつけ方にまとめました。

3. ふだんの出費は、分類と金額だけ

分類は、8つくらいまでにします。分類が多いと、どれに入れるか迷う時間が増えるからです。たとえば「食費」「外食」「日用品」「交通」「衣服・美容」「医療」「楽しみ」「その他」の8つから始めて、足りなければ足します。

金額は、だいたいで大丈夫です。1,280円を1,300円と書いても、月の合計はほとんど変わりません。メモは、あとで見て分からなくなりそうなときだけ書けば十分です。

4. 月に1回、5分だけ見る

月が変わったら、先月の分を見返します。見るのは次の3つだけです。

  • 月の合計(約何万円か)
  • 前の月との差
  • 多かった使いみちの上位3つ

そのうえで、来月の予算と、気をつけることを1つだけ決めます。全部を見直そうとしないのが、続けるこつです。

つけ忘れたときは、まとめて1件に

何日もつけ忘れると、思い出して埋めるのが面倒になって、そのままやめてしまいがちです。思い出せない分は、「食費1万円」のように、だいたいの金額でまとめて1件にしてしまいましょう。何も書かずに空けておくより、月の合計はずっと実際に近くなります。

合計は、丸めて見る

合計を「221,846円」ではなく「約22.2万円」と見るだけで、数字に追われる感じが減ります。前の月と比べるときも、千円単位で十分です。

「今月」の画面。今月の出費は約22.2万円で、固定費・自由に使えるお金・変動費・予算の残りが1本のバーに分けて出ている
家計簿アプリ「ざっくり家計簿」の「今月」の画面。合計は、丸めて出しています。

ノートでも、表計算でも、アプリでも

このつけ方は、道具を選びません。ノートなら、月ごとに1ページ使い、はじめに固定費の一覧を書いて、そのあとに日付・分類・金額を並べていきます。表計算なら、日付・分類・金額の3列があれば足ります。

パートナーや家族といっしょにつけるなら、みんなが同じ数字を見られることが大切です。そのときのこつは、夫婦・カップルで家計簿を共有して続けるコツに書きました。